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和歌山は神話などに良く登場する。とりわけ「天皇」と和歌山は関係がとても深い。

例えば、日本最古の歴史書「古事記」にはこのような記述がある。

〈高木大神(たかきのおほかみ)の命以(も)ち、覚(さと)し白(まを)さく、「天つ神の御子、此れより奥つ方にな入り幸(い)でましそ。荒ぶる神いたく多し。今天より八咫烏(やあたからす)を遣はさむ。(略)」〉

また「日本書紀」にもこのような記述が記されている。

〈天照大神、天皇に訓(をし)へまつりて曰(のたま)はく、「朕(われ)今し頭八咫烏(やたからす)を遣さむ。以ちて郷導者(くにのみちびき)としたまへ」とのたまふ〉

行く道も見つからずに途方に暮れて眠りについた神武天皇(イハレビコ)が、ある夢を見たとして、八咫烏が派遣される経緯を書いている。夢から覚めた神武天皇の頭上には巨大な鳥、八咫烏が舞っていた。神武天皇は、天照大御神の意思を感じ取って、八咫烏の先導で熊野の山を越えていく。

勝利の神としての八咫烏とサッカーのエンブレム

ここで登場する「熊野」とは皆さんもご存知の、和歌山の熊野のことで、神武天皇の道案内をして無事に大和に導いた功績から、『導きの鳥』としての信仰を集めるようになったのが「八咫烏」。

八咫烏は今、熊野三山の神使として、紋などに姿を見ることができる。熊野三山とは熊野本宮大社(和歌山県田辺市)、熊野速玉大社(同県新宮市)、熊野那智大社(同県那智勝浦町)の総称である。

この八咫烏について、記紀は巨大さを表す「八」の数字を使っているだけで、詳しい記述はなく、ただ3本の足を持つ烏とされている。この3という数字は聖なる数字であり、3本の足は朝日、昼間の日、夕日の3つの太陽を表すともいわれている。つまり「八咫烏」とは太陽の使い、つまり天照大御神の使いということになる。

おたき瀧法寺

の印南町にも、天智天皇がまだ中大兄皇子であった頃、日高郡の熊野古道の中心として栄えていた現在の印南町印南原にあるに宝参りをなされ、「日本国中の人々が平和で明るく幸せになるように」と祈りを捧げた場所がある。

天智天皇が勅願し宝参りをなされた時に光り輝く玉の中に現れた金龍満願不動明王も祀られているので、現在も見ることができる。心の悩みや身体の病気を抜き取って健康にさせると言われている。

その他にも神話にたくさん和歌山が登場している。天の岩戸神話で天照大神を導き出すために作られた神鏡が祀られているという日前宮などは有名だ。大和盆地に発生した古代の政権が、全国を統一し、海外にまで出兵する過程で、大量の兵員・物資を輸送する際に、大和盆地の南に水源を発する紀ノ川の水運を利用したためだと思われるが、古代の和歌山は、国家規模で見ても世界への窓口だったのはまちがなさそうだ。

明日、。きっと「太陽」が味方をしてくれて晴れることを祈る。

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