関西エリアでかなり有名な「せち焼き」をご存知ですか?
「せち焼き」の「せち」とは「せちがう(滅茶苦茶にする)」という和歌山県の御坊弁に由来するのだそうで、焼そばを小麦粉を使わずに卵だけで固め、お好み焼き状にまとめたものが「せち焼き」です。
今では御坊名物として知られるようになりました。
和歌山県御坊市のお好み焼き店「やました」の初代店主である山下夏子が、昭和30年頃、お店に来たお客さんから「焼そばを卵でせちごうてくれ(焼そばに卵を混ぜてという意味)」という注文に応え、考案したのが始まり。
あっという間に評判が広まり、今では「せち焼き」を商標登録するほどに発展しています。
こちらが元祖せち焼きの「やました」さん。こんなに人気が出ても未だに家族だけで経営しているそうで、よく注意していないとお店も見過ごしてしまいそうです。
和歌山県御坊市まで行けないけど、どうしても「せち焼き」が食べたい!という人もいるらしく、ネット上にはレシピまで出るほどの人気ぶり。
ちなみにこの「せち焼き」の焼き方も動画で見ることができます。
和歌山の「ソウルフード」(笑)とも言えるこの「せち焼き」を求める外国人の客も多いらしく、英語のメニューも。ちゃんと「せち焼き」の歴史まで英語で説明してあるというから、その人気ぶりが伺えます。
どんな食べ物なのか?という方にちょっとだけ・・・
1.まずはキャベツや肉、魚介が入った焼きそばを作り、生卵を加えてかき混ぜ、お好み焼き状に固める。
2.仕上げに、お好み焼き同様、ソース、お好みでマヨネーズ、鰹節、青のりをふりかけます。見た目は完全にお好み焼きですね〜。
お味は・・・というと、卵を使っているのでまろやかで、小麦粉を使わないので粉っぽくなく、ふんわりした仕上がりだそうで、女性の中にはあまりのボリュームに途中でギブアップしてしまう人もいるようです。
和歌山に来たら、ぜひ御坊市にも立ち寄って元祖「せち焼き」を味わってみてくださいね。
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