和歌山県の高野山。お盆の時期を知らせる風物詩にもなっているという「切子(きりこ)灯籠」がお目見えしたそうです。高野山真言宗の総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)で今月15日まで見学ができるそうです。
切子灯籠はこんな感じです。
そもそもこの切子灯籠って?という方もいることでしょう。
これは、ご先祖様、故人様の精霊をお迎え、お送りをするための灯籠のことで、ご先祖様がお盆の時期に暗い道中を切子灯籠の明かりをたよりにそれぞれのご当家へ向かわれます。明かりを目印にして帰られていくという意味合いがあるそうです。ご先祖様が行き来の道を迷われないために飾るという風習が日本各地で見られます。
高野山でも、灯籠の明かりを頼りに先祖の霊が帰ってくると信じられ、迎える準備ができたことを告げる目印になっているのだそうです。木枠を組んだ切子形の灯籠で、4枚の和紙(長さ約1・7メートル、幅30センチ)が風に揺れる様子を、訪れた参拝者らは灯籠を興味深そうに眺めたり、撮影したりすることができます。
皆さんもぜひこの時期、高野山へお参りしてみてはいかが?