橋杭岩は国の天然記念物にも指定されており、形成については1500万年前の火成活動により、泥岩層の間に流紋岩が貫入、その後、差別侵食により、柔らかい泥岩部が速く侵食され、硬い石英斑岩が杭状に残されたものだ。
橋杭岩には、こんな言い伝えも。
昔、弘法大師が天の邪鬼と、朝までに串本から沖合いの島まで橋をかけることが出来るか否かの賭けを行った。弘法大師が橋の杭をほとんど作り終えたところで天の邪鬼はこのままでは賭けに負けてしまうと思い、ニワトリの鳴きまねをして弘法大師にもう朝が来たと勘違いさせた。弘法大師は諦めて作りかけでその場を去った。そのため橋の杭のみが残ったという。
伝説も去ることながら、実際に行ってみると、やっぱりちょっと不思議な場所であるように思える。私の乳幼児の子供達は「誰かが魔法で作ったんだよ、きっと」と言っていた。浸食したにしても「神業」としか言いようがない。
そんな橋杭岩を見ようと訪れる観光客のために、2010年に岩の前に道の駅をオープン。外国人観光客の姿も見られるようになった。そしてさらにこの摩訶不思議な橋杭岩を、さらに幻想的にみせるために毎年ライトアップが行われているらしい。
期間は毎年10月の一ヶ月間が恒例となっているそうで、時間は午後5時15分時~午後8時の間、特設駐車場が設けられ、閲覧は無料。
串本橋杭海水浴場は、橋杭岩を海水浴を楽しみながら眺めることも出来る、環境省による「快水浴場百選」に選ばれている海水浴場だ。とても行きやすい場所なので、海水浴がてら、橋杭岩のライトアップも閲覧してみてはいかが?
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