インバーターの比較テスト
オルタネーター単体でウインドエコンが稼働できるのはわかったのでインバーターのテストを行います。
COTEK SP2000-112
- 特徴:キャンピングカーに使われるインバーターではかなり高性能な部類。お値段も相当なものです。
- 結果:エアコン起動OK。10分程度の連続稼働テストでは冷却ファンすら回りません。8時間連稼働続テストも問題なし。シリアル通信で電源ON.OFFはもちろん、入出力電圧、入出力電流、周波数、エラー状況等が取得できます。エアコンの操作を全自動にしたいのでこれらが簡単に取得できるのは便利です。
大橋産業 488
- 特徴:一応国内メーカーですが中華OEM。55Hz。今回唯一の矩形波
- 結果:とりあえずエアコン起動はOK。ただなぜか消費電力が1000Wを突破!!! エアコンが異常振動!! どうやら55Hzが悪さをしているようです。今回テストしたコロナのウインドエアコンでは使用できないと思ったほうがいいですね。
DOXIN DXP-2000W
- 特徴:バッテリー接続がネジ止め(安物は手回し固定が多い)。内部の基板はとても綺麗でハイクオリティ。三端子レギュレータの放熱やボディへの絶縁もしっかりしていました。
- 結果:エアコンの起動ができず。。。どうやらサージの負荷に耐えられないうようです。サージ4000Wは眉唾か??ドライヤーなどの負荷では問題ないためサージ容量不足のようです。作りは悪くなさそうなので用途によっては使える感じ。
ノンブランド中華 型式不明
- 特徴:ヤフオクなどで見かける風車インバーター。
- 結果:エアコン起動OK。10分程度の連続稼働テストも問題なし。ただ品質的に非常に怪しい。。。
本体を振るとカラカラ音が!!バラしてみるとハンダ玉が2個も出てきました。。。瞬間で300A以上流れるような機器でこれはありえないでしょ。
キャンピングカーに搭載するので振動などでハンダ玉が転がってショートしたら簡単に火が出てしまいます。
カバーを開けるとハンダレベル、基板のクオリティが低いのが見た目でわかります。
放熱も左右でかなり偏っており長時間の使用はちょっと心配かな。怖くてとても使えません。
総括
当然ですがアップスレンタカーではCOTEK SP2000-112を使用します。
安価なインバーターも使えないわけではないのですが信頼性の高いものをおすすめします。
特に気をつけるのはノンブランドの中華インバーターです。
ノンブランドなので見た目が同じでも中身が全く違うことが多々あります。
彼らは勝手に仕様を落として来ます。
私はノンブランドのバッテリー充電器で痛い目をみたことがあります。
複数購入していましたので「よくデザインが変わるな〜」と思っていたのですが全て別の製造者だったようです。
偽物のほうが多機能だったり、偽物の偽物も存在し無茶苦茶な状態です。
http://news.searchina.net/id/1613910?page=1
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/pdf/250523.pdf
私の場合は設定ミスではなく再現性のある発火でした。
電気製品は一歩間違えば火災になります。
特にインバーターのような大電流を取り扱う機器は良い物を使いましょう。
下記はインバーターの付属品です。
左が中華インバーターの付属ケーブル。右がCOTEKに付属してきた端子です。
COTEKの端子めちゃくちゃデカイですよね?
2000Wだとこれぐらいの端子でないとダメなんです。
1000Wで使用してもケーブルは38sqは欲しいですね。
アップスレンタカーでは自動車用ケーブル20sq×2本で組んでいます。
中華のケーブルは5.5sqぐらいでしょうか?
こんなケーブルでは定格の半分で使用してもすぐ発火してしまいます。
よく知らない人がそのまま使ったらどうなるでしょうか?
こんなものを形だけでも付属しようとする怖さ。。。
キャンピングカーは樹脂製なのよく燃えますよ!!
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