ウインドエアコンをオルタネーターで稼働するための下準備の続き。
オルタネーターの発電量テスト
キャンピングカーに搭載されているオルタネーターはカムロード ガソリン車用の80A仕様。
詳細は下記を参考に。
車体型式:ABF-TRY230改
エンジン型式:1TR-FE
オルタネーター型式:27060-75311
この80Aのオルタネーターは2L ガソリン 200系ハイエースなどにも使われているものです。
ダイナ標準の60Aよりは強化されていますがディーゼル仕様の130Aに比べると少し残念。
メーカーオプションなので基本的には後付けで130Aに変更したくても断られることが多いパーツです。
テスト方法
アイドリングでの発電量以上の負荷をバッテリーにかけてオルタネータ発電量を確認する。
配線
「オルタネーター]=(DC1)=[バッテリー]=(DC2)=[インバーター]=[ヒートガン]
(DC1)(DC2)はDCクランプ電流計
インバーターは中華ノンブランドを使用。
考え方
約1000Wのヒートガンをインバーターで稼働すると、約90Aほどインバーター流れ込むはずでアイドリングではとてもまかないきれない。
なのでオルタネーターのアイドリング時の最大発電量が確認出来る。
クーラーの消費電力は525WなのでDC1で約50A程度流入していればクーラーがアイドリング稼働できることとなる。
結果
ヒートガンON1分後 | |
バッテリー電圧 | 11.6V |
DC1 | 45A |
DC2 | 100A |
AC1 | 10A |
インバーターへ流れ込む電流は100A。
バッテリーへの流入は45。
インバータへの不足分55Aはバッテリーが補っていることになる。
なのでアイドリングで使用できるで電力は 45A×11.6V=522W
惜しいですが実際には変換効率は良くて90%程度でしょうしバッテリー電圧も下がりすぎで少し余裕も見る必要があります。
つまり80Aオルタネーターではアイドリングでクーラーは稼働できないという結果となりました。
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