世界遺産にも登録され、開創1200年の「高野山」(和歌山県高野町)。その麓にあるお堂で、「人魚のミイラ」が安置されているそうです。「人魚のミイラ」が眠るのは、高野山への参詣道の一つ「不動坂道」の登り口にある西光寺の(橋本市学文路)というお寺。
この「人魚のミイラ」は千数百年前に滋賀県の蒲生川で捕らわれたといわれ、不老長寿や無病息災を願う人々の民間信仰の対象となっているようなのですが、まあ、まずはその気味の悪い姿を見てみてください。
細部もドアップでどーぞ!
たしかに鱗のようなものも見えますし、口の中の歯は結構鋭い感じです。全長は60cmほど。
日本書紀には、推古天皇27(619)年4月の項に、近江国(現在の滋賀県)からの報告として「蒲生河に物有り。其の形人の如し」と記載されている。蒲生川(現在の佐久良川)で、人のような形をしたものが捕まえられたといい、それがミイラとなり、近江国出身の千里ノ前に受け継がれ、高野山の麓まで伝わったとされているようです。
「人魚を見に行こうでもいいから、ぜひ訪れて欲しい」と住職。みなさんも一度、怖いもの見たさで訪れてみては?
学文路苅萱堂
住所:〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山478